インフルエンザの感染に注意とエボラの意味との関連は

エボラ出血熱は極めて致死性が高く注意が必要な病気です。1976年6月末、スーダン南部ではじめて感染が確認され、家族や病院内感染を通してエボラ出血熱の流行が拡大し、それだけで計284人もの人が感染して151人が死亡しました。また同年8月末にコンゴ民主共和国北部のヤンブクで1人の男性が同じような症状を示し、収容された教会病院での治療・看護を通じて大規模な流行が発生しました。このときは計318人が発症してその9割近い280人が死亡しました。これがエボラ出血熱であることが確認された始まりです。

エボラの意味とは何でしょうか。最初の感染者の出身地であるザイール川支流・エボラ川に由来しています。チンパンジーから人にエボラウイルスが感染した例がいくつか確認されていますが、現在ではもともとの感染源はアフリカに生息するコウモリであることが判明しています。

ところでインフルエンザの薬としてアビガンがあります。この薬にはエボラ出血熱に効果があることがわかりました。インフルエンザとどのような関係があるのでしょうか。また使用における注意点としてどのようなものがあるのでしょうか。

この薬はRNAポリメラーゼ阻害剤に分類されるものです。RNAポリメラーゼとはRNAを合成するときに必要な酵素です。これを阻害するため、ウイルスの増殖を防ぐことができます。そのためインフルエンザにもエボラ出血熱の治療にも効果が期待できるのです。

注意することとして副作用の問題があることと、マウスを使った実験ではエボラ出血熱に対する治療効果があることが証明されたものの、投薬の開始がおくれてしまうと効果が期待できません。マウスの場合、感染後6日目から投与すると全部回復したけれども、8日目から開始した場合は投与しなかった場合よりは長生きしたけれども全滅してしまったという結果になり、生存率は投薬開始時期に強く影響されることも判明しています。